ダイソーの靴収納ケースにガンプラは飾れる?横置き・縦置きを実測レビュー

100均・代用品

ガンプラを作る。

飾りたくなる。

ケースが欲しくなる。

そしてケースの値段を見る。

ここで人は考える。

「もっと安い箱で、どうにかならんのか?」

そうして100均を歩いていると、透明な靴収納ケースが目に入る。

透明である。

箱である。

ガンプラも入りそうである。

ならば、入れてみればいい。

今回はダイソーの透明な靴収納ケースを使って、

「本来は靴を入れるための箱を、ガンプラ展示ケースとして使えるのか?」

を試してみる。

横置き。

縦置き。

さらにミラーシールまで貼る。

ケース本人は、こんな仕事をさせられるとは思っていなかっただろう。

だが、それはこちらの都合である。


今回使うダイソーの透明収納ケース

今回使用するケースのサイズは、

約28cm × 19cm × 14.5cm。

価格は300円。

本来は靴や小物を収納するためのケースだ。

つまり、ガンプラを格好よく見せることなど想定していない。

専用のコレクションケースとは、最初から立場が違う。

ただし、横幅と奥行きは悪くない。

問題は高さだ。

14.5cm。

HGクラスでも、立たせ方や台座によっては余裕がなくなる。

そこで今回は、普通に横置きするだけではなく、ケース自体を縦にして使う方法まで試してみる。

さらに2面にミラーシールを貼った。

収納ケースが、どこまで展示用品のふりをできるのか。

実験開始である。


まずは横置き。シナンジュを入れてみる

最初は普通に横置き。

試す機体はシナンジュ。

派手である。

赤い。

横にも後ろにも自己主張が強い。

ケースの能力を見るには、こういう機体の方が分かりやすい。

台座ごと入れてみると、意外にも収まりは悪くない。

横幅にはまだ余裕があり、ライフルを持たせても大きく窮屈には見えない。

ミラーを貼ったことで、背面や盾の裏側も見える。

ただ透明な箱へ入れただけの状態より、かなり展示らしくなった。

ミラーというものは便利だ。

一枚貼っただけなのに、人は「少し高級になった」と錯覚する。

ガンプラもケースも、人間も、案外そういうものである。

だが、すぐに問題が出た。

高さがない。

ケースの高さは約14.5cm。

台座を使い、少し浮かせる。

腕を上げる。

武器を構える。

その瞬間、天井が近づいてくる。

もう少し格好よくしたい。

もう少し動きを付けたい。

そう思ったところでケースが言う。

「そこまでだ。」

横置きの場合、自由度はそれほど高くない。

見栄えは悪くない。

だが、ポーズを欲張ると苦しくなる。


ならば縦にすればいい

箱は横に置くもの。

誰が決めた。

高さが足りないのなら、向きを変えればいい。

そこでケースそのものを90度回転させ、縦置きにしてみる。

人間は既製品を見ると、その形のまま使わなければならないと思い込みがちだ。

だが、収納ケースに思想などない。

こちらが勝手に使えばいい。

縦置きにすると、当然ながら高さに余裕が出る。

台座を使っても、シナンジュを自然な立ち姿で収められる。

そして、この状態ではミラーがかなり効く。

正面からは赤い装甲。

鏡にはバックパック。

盾の裏。

スラスター。

正面だけを見ていたときには分からなかった情報が、一気に増える。

まったく、

モビルスーツのくせに背中で語るなと言いたい。

だが、シナンジュという機体は背中まで派手なのである。

正面では威圧し、

鏡の中では後ろ姿まで見せつけてくる。

一機しか入っていないのに、妙に情報量が多い。

ある意味、シナンジュらしい。


縦置きの問題は安定感

縦置きには明確なメリットがある。

高さを稼げる。

設置面積も小さくできる。

ただし、当然ながら弱点もある。

安定感だ。

これは縦置き用に設計されたケースではない。

立てて使うと、専用ケースのようにカチッと安定するわけではない。

固定されているというより、

「そこに立っている」

という表現の方が近い。

机をぶつける。

ケースに触れる。

そういった状況では、転倒の可能性も考えた方がいい。

縦置きするなら、

・滑り止めシート
・耐震ジェル
・両面テープ系の固定

などを使った方が安心だと思う。

自由には責任が伴う。

箱を縦にしたのはこちらなのだから、倒れないようにする責任もこちらにある。


ミラーシールはかなり効果がある

今回、このケースには2面にミラーシールを貼っている。

これが思った以上に効いた。

そのままだと、どうしても「透明な収納用品」に見える。

しかしミラーが入ると、

中に何かを見せるための空間

という印象が強くなる。

正面だけでは見えない背面が映る。

ケースの奥行きも、実際より少し広く感じる。

ガンプラは後ろ側にも情報量が多い。

バックパック。

スラスター。

武器。

デカール。

塗り分け。

前だけ見ていると、半分しか見えていない機体も多い。

ミラーは、その残り半分をこちらへ引っ張り出してくる。

収納ケースにミラーを貼っただけ。

やったことはそれだけだ。

それでも、かなり印象は変わった。


良かったところ

実際に使ってみて良かったのは、このあたり。

・300円と安い
・横幅と奥行きは十分ある
・1体展示なら使いやすい
・武器やオプションも一緒に入れられる
・横置きと縦置きを使い分けられる
・ミラーシールとの相性がいい
・使わなくなっても普通の収納ケースとして再利用できる

特に最後は意外と重要だ。

専用ケースは、展示をやめると仕事を失う。

だが収納ケースは違う。

ガンプラを出したところで、

工具を入れればいい。

塗料を入れればいい。

カメラ用品を入れてもいい。

転職できるケースなのである。

この潰しの利き方は、300円の商品としてかなり強い。


気になったところ

もちろん、弱点もある。

・横置きでは高さが足りない
・縦置きは安定感が低い
・透明度は専用コレクションケースに及ばない
・そのままでは収納用品感が強い
・見栄えを良くするには少し工夫が必要

特に透明度。

中身が見えないわけではない。

普通に見える。

だが、

塗装やデカールをきれいに見せるための透明度

という意味では、やはり専用品の方が上だ。

これは仕方ない。

靴を収納する人間から、

「もっとシナンジュのデカールが鮮明に見える透明度にしてくれ」

などという要求が来るはずがない。

そこまで靴箱に求めるのは酷である。


この透明収納ケースが向いている人

このケースが向いているのは、こんな人だと思う。

・とにかく安く始めたい
・1体だけ飾れればいい
・低めのHGを中心に飾りたい
・武器やオプションも一緒に収納したい
・ミラーや滑り止めなどの工夫が苦にならない
・展示に使わなくなっても再利用したい
・「本来の用途? 知らん。使えればいい」と思える

逆に、

買って置くだけで完成された展示環境が欲しい人

には向いていない。

このケースは、こちら側にも少し働けと言ってくる。

向きを変える。

ミラーを貼る。

滑り止めを入れる。

そこまでやって、ようやく展示ケースらしい顔をし始める。

面倒と言えば面倒だ。

だが、ガンプラを作っている人間が、いまさらそれくらいの工作を面倒がってどうする。


専用の透明コレクションケースと比べると?

以前、ダイソーの500円透明コレクションケースも試している。

両方使ってみると、役割はかなり違う。

見せることを優先するなら、透明コレクションケース。

価格・収納・流用性を優先するなら、透明収納ケース。

透明コレクションケースは、置いた時点である程度完成する。

透明収納ケースは、こちらが手を加える必要がある。

言い換えれば、

コレクションケースは最初から展示する覚悟を持って生まれている。

収納ケースには、そんな覚悟はない。

なのにこちらが勝手にガンプラを入れ、

ミラーを貼り、

縦に立たせ、

「ほら、展示できるじゃないか」

と言っている。

ケースからすれば迷惑な話である。

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結論:300円なら十分アリ。だが、これは展示ケースではない

ダイソーの透明収納ケースは、展示ケースではない。

まず、そこを間違えてはいけない。

透明度は専用品に及ばない。

縦置きすれば安定感も心許ない。

最初からガンプラを格好よく見せるために生まれてきた箱ではないのだから、当然だ。

それなのに人は、

「透明なら飾れるだろう」

と考える。

まったく、人間というのは箱にまで過剰な期待を押しつける。

だが――入る。

しかも、工夫すれば意外と見られる。

横に置けば安定する。

縦にすれば高さを稼げる。

ミラーを貼れば、ただの収納用品だったものが急に展示物の顔をし始める。

ケースの方は、そんな役目を頼んだ覚えなどないだろう。

それでも働いてしまう。

本職ではないのに、仕事をさせられて、しかもそこそこ結果を出す。

そういう箱だ。

もちろん、初めて1個だけ買うなら、個人的には透明コレクションケースを選ぶ。

理由は単純。

あちらは最初から、見せる覚悟をして作られている。

置くだけで、それなりに格好がつく。

こちらは違う。

向きを変えろ。

ミラーを貼れ。

滑り止めを入れろ。

こちら側にも労働を要求してくる。

だが、それが悪いとは思わない。

完成されたものを買って終わるより、

本来そこにない役割を与えて、使えるところまで持っていく。

その方が面白いこともある。

これは展示ケースではない。

展示ケースにされてしまった収納ケースだ。

そして300円でそこまで働かされたのなら、もう十分ではないか。

ガンプラ実験室としては、むしろこういう箱の方が面白い。

最初から正解の顔をしているものより、

使ってみたら思ったよりやる。

そのくらいの方が、実験にはちょうどいい。

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