照らせばいい? そんな理屈で撮影ができるか!
部屋で撮ったメッサーは暗かった。
ならばLEDライトを使えばいい。
実に単純な発想である。
ところが、照明を当ててみると妙に平坦に見えたり、片側だけが暗くなったりする。
「光が足りないから、光を増やす。それだけで済む問題なのか!」
どうやら違うらしい。
そこで今回は、LEDライトを正面、斜め45度、真横の3方向に動かしてみた。
条件を固定する。それが実験の最低条件だ!
撮影はXperia SO-52C。
ISO100、シャッタースピード1/30秒、WB蛍光灯で固定。
三脚と3秒タイマーを使用し、マスキングテープで位置の目印を付けた。
多少の位置ずれはあるが、基本的にはLEDの方向による違いを比較する。


室内照明だけの現実を見ろ!

暗い。
見事に暗い。
装甲のディテールが沈んでいる。
「これが今の撮影環境の実力だというのか!」
悲しいが、そういうことだ。
ISO100、1/30秒という設定では、今回の室内照明だけでは光量が足りなかった。
ここからLEDライトを追加する。
正面照射。明るければいいのか!

正面から照らした。
確かに明るい。
しかし、正面から光が入ることで陰影が弱くなる部分もある。
全部を見せたい気持ちは分かる。
だが、影を取り除くことが立体感を伝えることにつながるとは限らない。
光を当てるとは、同時に影の形を決めることでもあるのだ。
斜め45度。光と影は共存できる!

ライトを斜め45度へ移動。
正面とは違う陰影が生まれた。
肩、胸部、脚部。
それぞれの装甲の形が明暗によって分かりやすくなる。
今回のメッサーでは、明るさと立体感のバランスが取りやすかった。
「これが正解なのか!」
いや、まだだ。
角度を固定して満足するようでは、実験した意味がない。
真横照射。影を恐れるな!

ライトを真横へ移動させる。
光の当たる面と当たらない面の違いが変化した。
立体感を強調できる部分もあるが、暗部が増えることもある。
「暗い部分があるから失敗だと? ならば影というものは何のために存在する!」
そう言いたくもなる。
影は立体感を作る。
ただし、塗装の状態を正確に見せたい場合には邪魔になることもある。
大切なのは、写真の目的だ。



シナンジュでは事情が変わる!



光沢仕上げのシナンジュでも同じことを試した。
すると、今度は装甲の反射が問題になる。
つや消しメッサーでは陰影を中心に考えていたが、シナンジュでは光が映り込む位置にも注意が必要だった。
「同じライトなら、同じ結果になると思ったのか!」
機体が違う。仕上げが違う。
当然、光への反応も違うのだ。

結論:ライトを動かせ。機材を買うのはそのあとだ!
今回の条件では、斜め45度からの照明が使いやすかった。
しかし正面にも真横にも役割がある。
塗装を見せるなら正面寄り。
装甲の立体感なら斜め。
強い陰影を演出するなら横。
明るさを求めるだけでは、光を理解したことにはならない。
撮影がうまくいかないとき、新しいライトを買う前に、今あるライトを少し動かしてみる。
それだけでも写真は変わる。
人は新しい機材を欲しがる。
だが、その機材の性能を本当に使い切っているというのか!
……もっとも、新しいLEDライトも気になってはいる。
それとこれとは別の話だ。




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